生物学的同等性試験/食事の影響
(ING114580)(外国人データ)
試験概要
【目的】
ドルテグラビル/アバカビル/ラミブジン(DTG/ABC/3TC)の単一固定用量配合剤とDTG及びABC/3TC配合剤の2剤併用の生物学的同等性について検証する。また、DTG/ABC/3TCの単一固定用量配合剤の安全性及び忍容性を評価するとともに、その薬物動態に対する食事の影響について検討する。
【対象】
健康成人66名
【方法】
無作為化、2期間、オープンラベル、クロスオーバー(休薬期間:7日間以上)による2回の単回投与治療シークエンス。DTG/ABC/3TC(50mg/600mg/300mg)の単一固定用量配合剤(錠剤)処方またはDTG 50mg及びABC/3TC(600mg/300mg)配合剤の2剤(各錠剤)併用で、それぞれ空腹時において単回投与後、48時間にわたってDTG、ABC、3TCの薬物動態を測定し、生物学的同等性を評価した。
なお、生物学的同等性試験を完了し、7日以上休薬した健康成人12名に、高脂肪食(869kcal、脂肪由来53%)を摂取後にDTG/ABC/3TC(50mg/600mg/300mg)を単回投与後、48時間にわたってDTG、ABC、3TCの薬物動態を測定し、空腹時投与時と比較した。
【試験デザイン】
【判定基準】
幾何最小二乗平均値の比の90%信頼区間(90%CI)が0.80~1.25の範囲内にあるとき、生物学的に同等と判定した。
食事の影響:トリーメク配合錠投与(外国人データ)
生物学的同等性試験を完了し、7日以上休薬した健康成人12名に、高脂肪食(869kcal、脂肪由来53%)を摂取後にDTG/ABC/3TCを単回経口投与した時、空腹時投与時と比較して、DTGのAUC0-inf及び最高血中濃度はそれぞれ48%及び37%増加しました。また、ABCの最高血中濃度は23%低下し、その他のABC及び3TCのPK値については幾何最小二乗平均値の比の90%信頼区間(90%CI)が0.80〜1.25の範囲内にあるため、食事の影響はないと判断されました。
食事の影響:安全性(海外データ)
食事の影響を検討した試験において副作用は認められませんでした。
【トリーメク配合錠の用法・用量】
通常、成人には1回1錠(ドルテグラビルとして50mg、アバカビルとして600mg及びラミブジンとして300mgを含有)を食事の有無にかかわらず1日1回経口投与する。
TRMQ00103-D1902D 改訂年月2019年2月