国際HIV陽性者調査(POSITIVE PERSPECTIVES WAVE 2)

日本人HIV陽性者調査結果

調査概要:日本を含む25ヵ国のHIV陽性者における治療満足度に関連する因子

【背景】
現在、PLHIVは、長期生存が可能になり、質の高いケアを受け、充実した生活を送ることができるようになった。しかし、PLHIVは、いまだARTに対して多くの課題を抱えており、たとえウイルスが抑制され、健康状態が良好でも、治療に満足していない可能性がある。

【目的】
本調査では、PLHIVのARTに対する治療満足度および治療上の経験・課題について、日本と海外で比較検討する。

【対象】
2019年に実施されたPositive Perspectives 2調査に参加した25ヵ国の成人PLHIV2,389例

【方法】
本調査では、自己評価方式を用いて、ARTに対する治療満足度および治療上の経験・課題について評価し、日本と日本以外のアジアの国々(3ヵ国)、アジア以外の国々(21ヵ国)を比較検討した。ARTは、1日1回1錠レジメン(STR)と1日1回複数錠剤レジメン(MTR)に分類した。

【解析計画】
ARTに対する治療満足度および治療上の経験・課題については、χ2検定(群間・群内)により比較した[R version 3.6.1]。 ARTに対する治療満足度との相関は、共分散構造分析(構造方程式モデル:SEM)[Amos version 26、Stata version 14]を用いて解析した。「HIV感染症治療において、優先的に改善を望むこと」についてはMaximum diffusion analysis(MaxDiff法)を用いた。

Koga, I., et al.: AIDS Behav 26(5), 1633-1651(2022)
[本調査に関する費用は、ヴィーブヘルスケア(株)の支援を受けた。著者には、ヴィーブヘルスケア(株)の社員が含まれる。]

日本人参加者(75例)の背景(抜粋)

servey

Koga, I., et al.: AIDS Behav 26(5), 1633-1651(2022)
[本調査に関する費用は、ヴィーブヘルスケア(株)の支援を受けた。著者には、ヴィーブヘルスケア(株)の社員が含まれる。]

 

日本人参加者(75例)における治療満足度と治療満足度別の健康関連アウトカム

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Koga, I., et al.: AIDS Behav 26(5), 1633-1651(2022)
[本調査に関する費用は、ヴィーブヘルスケア(株)の支援を受けた。著者には、ヴィーブヘルスケア(株)の社員が含まれる。]

現在の抗HIV薬の服用に対する経験や考え

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Koga, I., et al.: AIDS Behav 26(5), 1633-1651(2022)より抜粋
[本調査に関する費用は、ヴィーブヘルスケア(株)の支援を受けた。著者には、ヴィーブヘルスケア(株)の社員が含まれる。]

HIV感染症治療において改善を望むこと

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Koga, I., et al.: AIDS Behav 26(5), 1633-1651(2022)より抜粋
[本調査に関する費用は、ヴィーブヘルスケア(株)の支援を受けた。著者には、ヴィーブヘルスケア(株)の社員が含まれる。]

PM-JP-DLL-WCNT-220016 作成年月2022年12月