HIV周辺疾患情報

併存症

併存症(1): ART中のPLHIVにおいて少なくとも1つの慢性疾患を抱えている人は67.3%、HIV非感染者では34.9%でした。

国内のPLHIV及びHIV非感染者における年齢別の慢性併存疾患保有率(慢性併存疾患保有数別)(国内データ)

PLHIVにおける併存疾患を2つ以上有する患者の割合は30代(21.0%)及び40代(32.5%)で、それぞれ非感染者の50代(22.5%)及び60代(31.5%)と同程度でした。

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試験概要

対象:メディカル・データ・ビジョン株式会社(MDV)の医療請求データベースにおいて、2010年1月~2015年12月に先進医療施設(特定機能病院、総合病院、救急病院)で抗レトロウイルス薬の処方記録があった18歳以上のPLHIV1,445例及び、PLHIVと年齢、性別、施設が一致するHIV非感染者14,450例。

方法:レトロスペクティブ横断的観察研究。対象のデータを抽出し、慢性併存疾患及び併用薬使用の状況を年齢区分別に比較検討した。慢性併存疾患は、糖尿病、高血圧、脂質異常症、血管疾患、慢性腎不全、癌、精神疾患、骨粗しょう症、B型/C型肝炎ウイルスとの共感染とした。

<本研究の限界>先進医療施設から収集したデータベースを使用したため、今回得られた知見を一般化するには限界がある。横断的研究であるため、HIV感染と併存疾患の因果関係を推定することはできない。医療請求データベースを用いているため、データの欠落や誤分類の可能性を排除することはできない。

Ruzicka DJ, et al.: J Infect Chemother., 25(2), 89-95 (2019)

併存症(2): ART中のPLHIVにおいて少なくとも1つの慢性疾患を抱えている人は67.3%、HIV非感染者では34.9%でした。

国内のPLHIV及びHIV非感染者における年齢別の慢性併存疾患保有率(慢性併存疾患別)(国内データ)

糖尿病の併存率は、HIV非感染者の60代で24.9%、PLHIVの40代で既に24.9%に達していました。

脂質異常症の併存率は、HIV非感染者の60代で18.6%、PLHIVの30代で既に20.1%に達していました。

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試験概要

対象:メディカル・データ・ビジョン株式会社(MDV)の医療請求データベースにおいて、2010年1月~2015年12月に先進医療施設(特定機能病院、総合病院、救急病院)で抗レトロウイルス薬の処方記録があった18歳以上のPLHIV1,445例及び、PLHIVと年齢、性別、施設が一致するHIV非感染者14,450例。

方法:レトロスペクティブ横断的観察研究。対象のデータを抽出し、慢性併存疾患及び併用薬使用の状況を年齢区分別に比較検討した。慢性併存疾患は、糖尿病、高血圧、脂質異常症、血管疾患、慢性腎不全、癌、精神疾患、骨粗しょう症、B型/C型肝炎ウイルスとの共感染とした。

<本研究の限界>先進医療施設から収集したデータベースを使用したため、今回得られた知見を一般化するには限界がある。横断的研究であるため、HIV感染と併存疾患の因果関係を推定することはできない。医療請求データベースを用いているため、データの欠落や誤分類の可能性を排除することはできない。

Ruzicka DJ, et al.: J Infect Chemother., 25(2), 89-95 (2019)

PM-JP-HVX-WCNT-240002 作成年月2024年7月