治療スケジュール

<2ヵ月に1回投与>
治療スケジュールについて

2ヵ月に1回の治療を開始するためには、3つのステップがあります

この治療は、持効性注射剤によるHIV-1感染症治療です。
毎日、錠剤を服用するかわりに、2ヵ月に1回、2種類の注射による治療を受けます。

ボカブリア+リカムビス®の治療スケジュール <2ヵ月に1回投与>

1ヵ月目

経口導入〔1ヵ月間(少なくとも28日間)〕

経口剤カボテグラビル錠およびリルピビリン錠

経口剤カボテグラビル錠およびリルピビリン錠を食事中または食直後に1日1回、1ヵ月間(少なくとも28日間)を目安に服用し、忍容性を確認します。

2、3ヵ月目

注射治療の開始

2種類の注射

経口導入の最終日にボカブリア600mg(3mL)およびリカムビス®900mg(3mL)を臀部の筋肉の異なる部位(左右異なる側または2cm以上間隔をあける)に筋肉内投与します。

2種類の注射

その1ヵ月後にもう一度同じ注射治療を行います。

5ヵ月目~(以降2ヵ月に1回)

2ヵ月に1回の注射治療の継続

2種類の注射

注射治療の継続期間では、ボカブリアおよびリカムビス®を2ヵ月に1回投与します。

2回目以降の注射治療は、投与予定日の前後7日以内に行います

<2ヵ月に1回投与>
2回目以降の注射治療

2回目以降の注射治療は、投与予定日の前後7日以内に行います。
治療スケジュールの例

経口剤ブリッジングの活用方法

患者さんが予定していた注射治療を受けられず、投与予定日から7日を超えて注射治療の通院を遅らせる必要がある状況では経口剤ブリッジングを活用します。

  • 経口剤ブリッジングは、2ヵ月に1回の注射治療のかわりに、カボテグラビル錠30mgおよびリルピビリン錠25mgを1日1回、食事中または食直後に服用します。
  • カボテグラビル錠とリルピビリン錠による経口剤ブリッジングは、投与予定日の前後7日の間で開始する必要があり、代替期間は最大2ヵ月間です。
  • 注射治療の再開は、経口剤ブリッジングの最終日に行います。
  • 経口剤ブリッジングが2ヵ月を超える場合には、ほかの抗レトロウイルス療法(ART)への切り替えを考慮してください。

経口剤ブリッジングを活用した場合の注射治療の再開方法

  1. 患者さんが持効性注射剤による治療に適しているかどうかを再度臨床的に評価してください。
  2. 経口剤ブリッジングで代替した注射治療が、何回目の注射治療であったかを確認してください。
  3. 最終投与からの期間を確認してください。
経口剤ブリッジングを活用した場合の注射治療の再開方法
  • 注射治療を中止する場合

    注射治療を中止する場合は、耐性のリスクを低くするためにも、最後の注射治療から2ヵ月以内に、ほかの抗レトロウイルス療法(ART)を開始する必要があります。

ボカブリア+リカムビス®による治療を開始するためのサポートツール

ボカブリア+リカムビス®使用説明動画

注射の準備から投与方法に関する詳細をご確認いただけます。

ボカブリア+リカムビス使用説明動画

ボカブリア+リカムビス® コンサルテーションツール
「ボカブリア+リカムビス®による治療を受けられる方へ」

ボカブリア+リカムビス®による治療を開始する患者さんに治療内容を説明する際にご使用いただけます。

ボカブリア+リカムビスによる治療を受けられる方へ

治療継続のフローチャートと

経口剤ブリッジングを活用した場合の注射治療の再開方法

注射治療の継続方法と経口剤ブリッジングを活用した場合の注射治療の再開方法をご確認いただけます。

引用文献

  1. ボカブリア水懸筋注 電子添文 2023年8月改訂(第3版)
  2. リカムビス®水懸筋注 電子添文 2023年8月作成(第2版)
  3. ボカブリア錠 電子添文 2023年8月作成(第3版)​
  4. エジュラント®錠 添付文書 2023年8月改訂(第5版)

PM-JP-CBR-WCNT-220004 | 作成年月2023年12月