注射の準備・投与方法

ボカブリア+リカムビス®の注射治療の手順

編集協力:国立病院機構 大阪医療センター 薬剤部 研究教育主任/臨床研究センター エイズ先端医療研究部 副HIV感染制御研究室長 矢倉 裕輝 先生

  • 注射治療にかかわる医療関係者全員で注射治療の手順を確認します。
  • 1~4の各項目について、担当する人/職種を話し合います。
  • 1~4の各項目ごとに、必要なこと/ものを確認します。

詳細はボカブリア水懸筋注およびリカムビス®水懸筋注の取扱説明書を確認してください。


1 薬剤の保管

医療関係者
  • ボカブリア水懸筋注を室温で保存します。
  • リカムビス®水懸筋注を冷蔵庫(2~8℃)で保存します。
保管庫・冷蔵庫

保管庫・冷蔵庫

  • Check!

    • ボカブリア水懸筋注を保管するスペースの確保
    • リカムビス®水懸筋注を保管する冷蔵庫およびそのスペースの確保

2 注射治療の準備

医療関係者
  • 注射に必要な準備物を用意します。
  • リカムビス®水懸筋注を冷蔵庫から取り出し常温に戻し、調製を行います。
15分間待ちます
  • ボカブリア水懸筋注を用意し、調製を行います。
    ※ ボカブリア水懸筋注を冷蔵庫で保存していた場合は、少なくとも15分間室温に置きます。
  • Check!

    注射に必要な準備物の用意
    (次のものはボカブリア水懸筋注およびリカムビス®水懸筋注の包装には含まれていません。)

    • シリンジ 2本
      (5mL、用意出来る場合にはルアーロック)
    • 注射針 2本
      (懸濁液吸引用、用意出来る場合にはルアーロック)
    • 21~23ゲージの注射針 2本
      (用意出来る場合にはルアーロック、セーフティニードル)
      ※ 注射針の長さは、BMIを考慮し、臀部の筋肉に到達するものを用いてください。

3 腹側臀部(背側臀部)への筋肉内投与

医療関係者
  • ボカブリア水懸筋注およびリカムビス®水懸筋注を臀部の筋肉の異なる部位(左右異なる側または2cm以上間隔をあける)に筋肉内投与します。
  • 薬剤を投与する順番は問いません。
注射治療を行うベッド

注射治療を行うベッド

  • Check!

    •  筋肉内投与を行うスペースの確保(ベッド等)

4 注射後観察・次回の通院日の確認

医療関係者
  • 注射後は十分に経過観察を行います。
  • 次回の通院日を確認します。
カレンダー

カレンダー

  • Check!

    • 経過観察を行うスペースの確保(待合室等)
    • 患者さんと一緒に次回通院日の確認
    • 次回の通院日にあわせた薬剤の準備

引用文献

  1. ボカブリア水懸筋注 取扱説明書
  2. リカムビス®水懸筋注 取扱説明書

PM-JP-CBR-WCNT-220004 | 作成年月2023年12月